カテゴリ:屋台日記( 43 )

AAF地域間交流2009レポート「風渡る都市・青森空間スケッチ:アート屋台PJ meets 空間実験室」

 掲載するタイミングを逸してしまいましたが、半年前に地域間交流プログラムで青森に行った折りのレポートを転載します。
「地域間交流プログラム」とはAAF2009に参加している各地の団体同士の交流を促し、新しい企画の可能性やスキルアップを図る取り組みです。

[概要]
招いた側:空間実験室2009実行委員会(「こどもの時間・こどもの領分stage1」青森)
訪れた側:アート屋台プロジェクト実行委員会(「アート屋台プロジェクト」宮城)

実施日:2009年6月27日〜28日
場所:空間実験室、ちびっこ広場など青森市古川町各所にて
招聘者名:海子揮一(アート屋台プロジェクト実行委員会代表)

[内容]
 異なる土地で、同じアーティスト、同じ屋台という装置を使う2つの団体。故に、より顕著に地域や団体の特色が出るのでは、というコンセプトの元、「梅雨がない」盛夏の青森市を訪れた。
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 訪問の2日間は、小山田徹氏(美術家)によるワークショップ最終日に当たる。そこで到着してのち、早々に空間実験室の見学も切り上げ、会場の「ちびっこ広場」に同行した。

 ・・・夏の青森市は海風が吹抜ける、空隙(スキマ)が大きな街である。
 十分広い道でも一方通行が多く、家々の軒は適度に離れている。これは全て雪の捨て場を確保するためだという。私は真冬には一変するという情景を頭に描きながら、雪の抜き型としての真夏の都市をスタッフと共に歩いた・・・。
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 「ちびっこ広場」を見渡せば、真ん中の土の広場は太陽に晒されて、眩しく光っている。ここは、きむらとしろうじんじんの野点など、数々の企画の舞台となって「開拓」された公園である。左右を民家に囲まれ、前後を線路と道路に挟まれ、小さなスタヂアムのようにも見える。早速持ってきたパーツを組み立て、日陰となる屋台を作り上げ準備完了。日焼けした小山田氏が広場を眺める傍らで、この企画の骨子もよく把握できないまま、私は決闘の立会人の様にただ「始まり」を待っていた。

 やんちゃそうな二人の少年が広場に現れた。やがてポツリポツリと他のこども達も集まってきた。広場で向かい合うこどもとおとな。そして、鬼ごっこによる真剣勝負が始まった!逃げ惑うこどもと、追いかけるおとな。笑うこどもに、転ぶおとな。砂塵を上げ、汗だくになっている群像を前に、私は当惑し、何が起きているかを観察し、やがて暑さで考えるのを止めた。
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 転んだおとな(日沼智之氏)が足を痛めたので、見学を中断して病院に運ばねばならなかった。車が到着するまで心配した目でみつめるこどもと、氷や湿布を提供する近所のおとな。結局、街の文化や習慣を、薬剤を買い出しに同伴した整骨院の先生から教えてもらうことになった。

 そんなハプニングに見舞われた1日目であったが、なぜそこまで、という問いかけに、包帯を足に巻かれた同氏は答えた。
「本気でなければこどもはすぐ見抜く。真剣だからこそ対等な関係が築ける。」

 公共の広場で、人が出会い、関係を築くのはそう易しいことではない。占有しない、という管理側の都合ばかりが肥大化し、むしろ「接触しない領域を生むための空地=公園」の傾向すら漂う。本来こどもにはそんな領域を軽々と飛び越えてゆく力が備わっているのだが、社会のシステムに取り込まれ孤立し、弱体化甚だしい。
 小山田氏が「開拓」し続けている共有空間の獲得は、ここ青森では地面に刻んだゲームの囲い線によって行われている。こどもに媚びず、おとなに甘えず。鬼ごっこで生まれる信頼が互いを結んでいる。仮に、場+関係性=共有空間とするならば、遊びの時間とはいえども、ひなびたちっぽけな広場も生き生きとした体温を宿すのだ。
 図らずも負傷というハプニングで生まれた救急の手当ての円滑さが、何よりもそれを物語ってくれた。ワークショップが日を掛けず近所に認知されていなかったら、こうはいかなかっただろう。

・・・街とは何か?
街という対象を測るために、我々は言語で埋めることに頼りすぎてはいないか?
都市も自然世界(環境・宇宙)のひとつと考えるならば、人間の内面世界(感情・想像)との接点を失った社会は今、孤独で歪んでいる。その再生の切り口としてアート以外に純粋に手がかりを得る術はないのではないか・・・?

 概念的で顔のない「街」に大声で呼びかけるのではなく、隣り合うひとりひとりがつながることから始めること 。この2つの団体が同じ美術家と共に取り組んでいる大きな共通点とは、「屋台」をシンボルとにした、公共空間の人の手による開拓なのかもしれない。
空隙を埋めるのではなく、人と人の創造的な出会いの軌跡によって街の輪郭線を描くような空間実験室の試み。その先人に敬意を表しつつ、大いに共感を得た交流となった。
 一方で、2日目には食をテーマにしている私たちの為に、新鮮な海産物が並ぶ朝市に連れていって頂き、美味しい朝食を堪能することができた。また、日沼禎子さんの計らいで国際芸術センター青森(ACAC)を視察することも叶い、短い滞在期間でも充実した2日間を過すことが出来た。
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 この唐突な来訪者を自然体で受け入れてくれた、日沼さん夫妻を始めとする空間実験室の皆さん、小山田徹さん、そしてチャンスを作っていただいたAAF2009に心より感謝申し上げたい。

 (この数ヶ月の後、宮城に小山田氏を招き、この交流での体験を下敷きに我々のプロジェクトは形作られていった。そのいくつかの失敗と確かな手がかりを得て終幕した今だからこそ、青森での滞在の意味をより深く実感し、この言語化難しいレポートをまとめることが出来た。)

Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-12-21 08:42 | 屋台日記

情報誌の表紙を飾りました。


仙台市市民文化事業団情報誌ARSEN(アルセン文化の扉)の12月号の表紙に、10月参加した「アートで屋台」での交感書道屋台の写真が載りました。ありがとうございました。
宮城県内各所の文化関連施設にて配布・閲覧できるそうです。

[追記]表紙の写真からPDFデータ閲覧にリンク付けアップしました。
Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-12-07 18:11 | 屋台日記

AAF2009報告会レポート

 去る11月14日(土)-15日(日)の2日間、東京都墨田区のアサヒ・アートスクウェアで、アサヒアートフェスティバル(AAF)2009の報告会に参加しました。
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全国から土地の特色光るプログラムの報告を携えた団体が数多く参加するイベントです。

2月のプレゼン以来ですが、親子3人で今回も上京しました。

私たちのメインプロジェクトはつい半月前に終わったばかりでしたので、とても短い時間の中で準備して、整理してこの日に臨みました。


北からの発表順でしたので、我々の報告は早い時間帯に終わりました。初めて動画に挑戦してみましたが、うまく報告できたかわかりません。自分たちのプロジェクトのコンセプトや取り上げたアートへの理解や解釈をわかりやすい言葉にする(リテラシー)が試されます。
失敗も成功も、できるだけ正確に伝わるように心がけて発表しました。
d0138443_201237.jpg一方、団体ブースでは恒例の?交感書道です。今回も葉書で交感です。

全プロジェクトの報告の後では、地域間交流プログラムの報告もあり、今年の夏の青森研修の報告もさせてもらいました。

検証委員の指摘を聞くと、今年は「子供」「食」「医療(健康)」の共通したテーマが多くみられたとのこと。問題意識の向かう方向が、地域の特性を超えて、社会全体の不安を反映したものかもしれません。



2日目はレクチャーとシンポジウムに参加しました。
レクチャーでは最新のネット活用法とファンドマネジメントを学びましたが、午後からの迎える側の住民代表の方の貴重な話を聞くことができました。特に隠岐の神主さんの話された、「なぜアートでなければならないのか?」という問いかけに応えられる意識をもつ重要性を学ばせていただきました。
d0138443_204779.jpg2日目最後の円卓会議。

発言の場としては最後となるため、活発に議論が交わされました。
私もプロジェクトで得た街からのリアクションや自分自身の足元をストレートに話題の俎上に上げることで、個々の問題と普遍的な概念をつなげるように発言を投げ掛けてみました。

その議論を通して、アートが持つ新しい価値観の創出が、疲弊した地域社会を目覚めさせ変革を起こそうとする明確な方向性を皆さんが持って集まっていることがわかり、このフェスティバルに参加できてとてもうれしく感じた時間でした。


ところで、今回は事務局の皆さんが託児スペースを用意していただき、丸2日間プログラムの間ほとんど預かってもらいました。
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なんとプロの保育士さんが付きっ切りで1歳半の面倒を見てくれました。(本当にありがたい!)
子育て世代がこういった活動をするにあたって一番の障害になっている部分にきちんと光を当てて、対応していただいたところに、このフェスティバルの人情味と意識の高さを感じました。


気がつけば2年もこの場所に通わせてもらって、いつの間にかこのネットワークの中に居場所ができていたようにも思います。

ぜひまたここに戻ってこようと思います。

Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-11-25 02:01 | 屋台日記

未来と記憶の幻想屋台報告:2日目

2日目となる11月25日は県知事選挙の投票日と重なりました。
駅前の再開発ビルも投票所のひとつで、一人でも多くの来場が期待できました。天候もやや肌寒いながら前日の雨も無事上がり、予定通りプログラムの開催となりました。

駅前広場では「思い出カフェ」と称して、この地域の過去と未来の「話を聞く場」づくりを目指し、薪ストーブや、美味しいコーヒーを用意して、直接この広場を利用する方々の生の声を集めることができました。

この広場は昨年の「駅前大野点」を開催した記念すべき場所。
駅前の交番のお巡りさんや、商店街のお店の方々も覚えていてくれました。


d0138443_2544086.jpg投票日とはいえ、休日はシャッターが降りているお店も多く、人通りはまばらでしたが、それでもこの即席のオープンカフェには年齢や職業など様々な人々が訪れ、希薄に見えてもこの空間に人が寄せる思いを感じることができました。


駅前から徒歩10分程離れた甲子公園でも複数のプログラムを実施しました。

「土と食の記憶〜コンニャク作り」では講師に地元の93歳になる日下ようさんをお迎えしました。今年収穫された蒟蒻イモを使って、参加者やスタッフと一緒に蒟蒻作りを学びました。

d0138443_2523524.jpgこの日はミキサーを使いましたが、本格的に作るにはお湯の中でおろし金で摩り下ろすそうです。
ところが、生イモを素手で触るとかぶれてとても痒くなります。ゴム手袋を用意し、ゆでたイモを使いましたが、それでも痒みが走ります。

ところが日下さんは素手だけで練っていきます。やはり年季が違いますね。

d0138443_2532777.jpg十分に練り終わったら凝固材の生石灰を加えて固めていきます。
これは素早く作業しないと、形のよい蒟蒻はできません。

固まったら包丁で切り、ストーブ屋台のお湯で煮てアク抜きをして出来上がり。
出来立てを早速試食しました。
プリプリとしっかりした歯ごたえがとても美味しかったです。


その傍らで盛り上がったのが「遊びの記憶屋台」の基地作りでした。
段ボールを組み合わせて自由に遊びますが、子供たちの歓声が上がるたびにどんどんその形は変わっていきます。


あるときはカマクラ風、あるいはガンダム風になったり、

茶の間ができて、離れができて、そこをつなぐ渡り廊下ができて、お店もできる。お店ごっこでは子供たちなりにルールを決めて、大人も一緒に切り盛り。
尺八の生演奏の飛び入りもありました。

d0138443_3143729.jpg小山田氏の発案で、今回段ボールを使うことになりましたが、安全性や子供の創造を促す無限の可能性、そして肌寒い季節でも暖かな段ボールが守ってくれる安心感。
公園に鎮座する巨大な遊具と対照的に、何度でも作っては壊すことのできる遊びは、現代の子供たちにも新鮮さと自由さをたっぷり味わってもらえたようです。

d0138443_315280.jpgさて、日も暮れ始めて再び駅前広場の様子です。
ここのカフェは町内で実際に営業している喫茶店の方が淹れた本格コーヒーが飲めました。昨年に続いての協力をいただきました。

d0138443_3152213.jpgコーヒーの他に、差し入れの焼き芋を焼いたり、火と食べ物という原始的かつ最小最強の共有スペースが生まれました。
初対面でも一緒に体験することでつながりあえる「暖かく美味しい食べ物」の力は絶大ですね。
正真正銘の屋台がかつてもっていた魅力のひとつですが、単なる飲食に留まらず、町の中に居場所と出会いを生む力もあったともいえましょう。
実際、火を囲む若者の中には家庭の殺風景な食卓を連想させる話をする者もいて、この現代においてはそういった心の連帯を生む場こそが求められていると痛感しました。

火を焚いて、焼き芋を食べているだけに見えて、この状況を作り出すことがアートに許された最大の成果かと思います。



Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-11-04 02:55 | 屋台日記

未来と記憶の幻想屋台報告:1日目

 朝10時に大河原駅前に集合。お天気は薄曇り。屋台の黒板を使って、小山田さんの青空レクチャーで幕開けです。これから歩くこの土地がどう成り立っているかを、遥か5億年の時間の尺度と地球レベルで解説。新鮮な目線を得ての街歩きスタートです。
d0138443_2385040.jpg歩き始めてすぐに優良物件を発見。
昔から残る材木屋さん。
木造倉庫の趣ある姿と廃品を使った塀が白眉。

d0138443_2415626.jpg「これは鉄ちゃんにはたまらんアイテムやろな」
枕木を再利用した駐車場の車止め。鉄道関連は再利用の宝庫だとか。
他にも木製の社名が枯れていい感じになった看板とか、
線路内のセイダカアワダチソウのお花畑を愛でたり、
宇宙船のようなドーム型温室を観察・・・。

出発してからわずか100mの距離に続々認定物件がざくざく。
このままでは全然先に進めへんで!と歩みを急ぐことに。

d0138443_2423424.jpg今回の「アーティストと歩く街歩き」には新しく発明?した「風景収集車」が活躍しました。これはイイ!と認定された物件をインスタントカメラでパシャ。地図にドンドン貼付けられていきます。情報が歩きながら足されていって、途中で会う人も経過を知ることができます。強引だけれど、人力学習型自走式タウンナビゲーションマシン、というところか。

地味ながらも、かなり目を引きます。こんなにあからさまに街歩きを表明している装置はないかも。

参加者の荷物も積めるところもナイス。

d0138443_2431184.jpg歩けば、初めて見る街の顔の一面との出会いがある。

忘れ去られたような石碑や石仏には、当時の人々の切実な願いや祈りが息づいています。




d0138443_2443034.jpg途中参加者を加えて、午後も足取りは軽い。
ここは町内最古?の石倉。かつては備蓄用の米穀を納めていたという。その明かり取り窓には菊の紋章。富国強兵の時代に国策として作られたのでは?というのは小山田さんの説。

今は町保有の資材倉庫となっているんだそうです。

d0138443_245235.jpgみんなで楽しく墓巡り。
町を一望できる丘の上の町営墓地です。頂上に並ぶ名家の墓石も見事ですが、新しい感覚で自己表現された墓石も興味深い。
この土地にルーツを求める人にとっての聖地、あるいは始発駅であり終着駅なのかも知れない。

d0138443_38475.jpg町歩き隊は路地が大好き。リヤカーを同伴していることもあり、交通量が少ない道を選ぶと必然的に道は細い方になってしまいます。また路地は街の暮らしの生き生きとした顔がよく見えるところなのです。・・・が、これは狭すぎました!
屋台の幅ギリギリの路地、というより通路。途中手で担ぎ上げて、なんとかクリア!
この日、最大の山場だったかも知れません。

d0138443_395773.jpg終了予定の午後3時に駅前に戻ってきました。

d0138443_3104470.jpg明日のイベントに備え、雨の中スタードームを組み立てます。
(2日目につづく)
Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-11-04 02:46 | 屋台日記

仙台「アートで屋台」終了

晴天に恵まれた最終日、交感書道屋台としては1日のみですが参加しました。
笹舟以来の仙台出張は2回目です。じんじんさんから話を頂いて約半年。思う様に準備が捗らず直前まで焦りながら準備しましたが、なんとか当日にたどり着けました。

d0138443_184260.jpg会場は仙台最大のショッピング街、一番町のど真ん中。

設営時の朝9時はまだ人影もまばらですが、昼中はものすごい人の数が予想されます。
試行錯誤して本番に臨んだプラダンドーム。
スタッフ以外の財団からのお手伝い交えて急いで組み立てます。


d0138443_1961284.jpg軽いのでみんなで持ち上げ、窮屈なスペースにえいやっ!と詰め込み、書道展示用にロープを張り渡します。

開始30分前には設営準備も終わり順調な滑り出しです。

見知らぬ人と文字の交換をしていくという「交感書道」。昨年のアートポート小名浜から始って3回目です。
だいぶ小名浜のマーク入りのものも減ってきました。



d0138443_1853575.jpgさて休憩中に他の屋台も急いで見て回りました。
こちら「音楽屋台」も竹を使った楽器作りに即興のセッションも交え、通りに音の彩りを添えていました。


d0138443_1846093.jpgd0138443_14173536.jpg足をのばしてじんじんさんの野点の会場である錦町公園へ。
ヒマラヤ杉の木漏れ日の中でひときわ光る存在感。木陰がとても気持ち良さそう。しかしその存在感に圧倒されます。

去年の大河原駅前の野点に来た人も多く再会できたと聞いてとても嬉しかったです。

d0138443_18494366.jpgインドの作家が布と竹で作った等身大の象。
まわりで魚のパフォーマンス隊が踊り泳ぐ。

d0138443_18512734.jpgそしてアシアト屋台。絵の具で残した自分の足跡を切り取ってバックにしてくれる。
私も作ってもらいました。
平日はなかなかビジネスマンが立ち止まってくれなかったのだそう。歩く人のスピードも時間帯によって変わる、ということかな。

d0138443_18535540.jpg生活文化大学の紙芝居屋台。お話を選ぶと物語を読み聞かせてくれる。
屋台製作に苦労がにじんでいるけれど、立派に店として出来上っている。
なんだか楽しそうな雰囲気が出ています。


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お昼休みに歩き回ってみることができたのはここまで。

再び自分のブースに戻ってみるとものすごい参加者の数。
ドームが人の波に浮かんでいるみたい。

d0138443_1914573.jpg都市に自分の分身を放流するかのような感覚に、参加者の皆さんはそれぞれ思い入れのある字を書き入れていく。毎回お客さんが迷いながら文字を団扇に書くまでのちょっとしたやり取りが楽しい。
迷いなく書いていく子供たちの書にも勢いが合って味わい深い傑作が生まれることも多いのです。

プラダンドーム「交感堂」で選んでいる子供も大人も目がキラキラ。柔らかな空間は喧騒を一瞬忘れさせる魅力がありました。入口が低く、茶室の入口のような風情も良かったです。

午後3時には早々と300枚の団扇がなくなってしまい、急きょ葉書での交感書道を追加。

それでも100枚はあっという間になくなってしまいました。

やっぱり「無料」は大きいのかな。
この膨大な参加者の数と回転の早さと、交流の為の屋台というコンセプトを天秤に掛ければ、次回からは100円でも料金を付けたほうがいいでしょうね。自分のを持って帰れない、というコンセプトがブレーキとなりそうですが、身銭を切る、というのは主旨の理解と価値判断をする「立ち止まり」の時間を生むチャンスかもしれません。更なる関わりと広がりと面白みを生みだす発明が必要かも。
例えばじんじんさんが選んだ様な静かな公園の一角で、静かにひとり書をする場を設けるのも素敵でしょう。
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私たちの屋台だけでも推定約500人が訪れ、約1万人が目の前を通りすぎたこのイベント、スタッフや他の屋台の方々、本当にお疲れさまでした。

Report by Kaiko
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by yatai_union | 2009-10-05 18:21 | 屋台日記

久々に「星堂建設」

アート屋台プロジェクト内ユニット「星堂建設」。およそ一年ぶりの活動再開です。
もともとはスタードームの建設と普及の為の有志の勉強会でしたが、来週開催の「アートで屋台」のイベントスペースに合せたシェルターの製作の為、一日限りの再結成をしました。

なにせ少ない予算・時間・労力・作業環境で最大の空間をいかに安全につくるか?という高度な条件下です。いくつか討論や貴重なアドバイスの中で吟味しました。今回は素材の調達事情により、プラスチック段ボール状パネル(プラダン)を使ったドームを選択しました。

※作り方は「子供とあそぶ家づくり」(鈴木明著、建築・都市ワークショップ刊)を参考にさせて頂きました。

d0138443_10105268.jpg所定の寸法になるようにパネルに穴を開け、

ボルトとタイラップで組立て、で超カンタン!とおもいきや・・・

d0138443_1011482.jpgやはりプラダンではグニャグニャ。
軽くて加工しやすいのは利点ですが、更なる補強が必要です。

さて間に合うでしょうか?

d0138443_10194192.jpgしかし出現した空間はとても魅力的。

作業した民家のご近所の方は皆さん目を丸くして通りすぎていきました。

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by yatai_union | 2009-09-28 10:20 | 屋台日記

プレ企画報告 街歩き改め野語(のがたり)

今回のプレ企画に足を運んで頂きまして、誠にありがとうございました。
一部プログラムを諸事情により中止・変更することになり改めてお詫び申し上げます。

今回9月18日〜21日まで、美術家の小山田徹さんの滞在に合わせて3つのプログラムを開催しました。
10月の屋台の製作に向けて、地域を巡り、この土地に息づく記憶や想いを滞在中に交わしていただくのが企画の主旨です。

18日はダムタイプ「S/N」をえずこホールにて上映。
同性愛やエイズといった重い主題を扱いながら、国籍や性別やタブーを越えて個人としてつながることの切実さ、その掛け橋となる共有された場の創造に小山田氏の主題が移っていった、という経緯をディスカッションで聞くことが出来ました。
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19日の「街歩き」に代わり、急きょ集合予定地の甲子公園にて野語(のがたり)を開きました。
この甲子公園ではかつて様々な屋台がやってきた時代があったこと。手作り屋台へのこだわりと懐しい味の記憶、家族の思い出、隣接する大黒天にまつわる話。遊具を利用した新しい防災+アートイベントのアイデア等。
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ミルク缶を改造したストーブと七輪の小さな火で沸かされるお茶と共に、訪れる人との語らいの場ともなりました。
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20日〜21日は蔵王町の別荘地にてキャンプミーティング。
ここでも焚き火を中心にして「野語」が続きます。前日に得た街の記憶や風景の断片を元に、どのような視点で街を捉え直すかが話題の中心になりました。
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100人いれば100通りの物語がある。
ひとりひとりの無名の小さなエピソードやストーリーが重なり合う所に、歴史あるいは伝説が生まれるのかもしれません。そんな物語のベールに街は幾重にも包まれているのです。
大きな物語をなぞるのではなく、小さな思い出や記憶を集めて結びあう「記憶の屋台」。
その構想に焚き火は夜遅くまで天を焦がし続けました。
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小山田氏曰く、「焚き火は最小最強の共有空間」なのだそうです。
目を楽しませる造形の魅力があり、人や食べ物を温め、あるいはその危険をも分かち合う故に自律を伴う、火。

その火を囲んだ参加者にとって新たな記憶の共有を残し、小山田氏は帰られました。
実に内容の濃い4日間でした。
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by yatai_union | 2009-09-23 08:11 | 屋台日記

阿武隈蔵王アーツキャンプ報告

去る8月1日〜2日の「阿武隈蔵王アーツキャンプ」に、協力団体として数名のメンバーが参加しました。
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by yatai_union | 2009-08-28 14:18 | 屋台日記

○○を作ります

今年の屋台のテーマは「食」です。

新年より企画を錬るための準備体操として、様々な食体験を重ねてきました。

1月は「鍋をもった狩人ツアー」と称し、摘んだばかりの芹をもって蔵王のふもとの鴨ファームにお邪魔したり、
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2月は「手前勝手な味噌作り」と称し、共同作業で味噌を仕込んだり、
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と色々模索していましたが、今年はある食材に着目して活動していくことになりそうです。

「ある食材」とはこれです。


そうコンニャクです。

Written by 海子
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by yatai_union | 2009-06-19 23:29 | 屋台日記


宮城県南部を拠点とし、あらゆる境界を乗り越え、ちょっと変わった切り口で町を楽しいステージに変えていく現場第一主義の企画集団、アート屋台プロジェクト実行委員会の公式ブログです。


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